カーラモンパーティはあんまり喋る機会がなかったんで背景設定を披露する場が今までなく、
何を話していたのかよく分からないのではないかとちょっと汗がタラタラなんですけど、
もともとあいつら用心棒一家なのね。魔物退治で飯食ってるの。ガウドはカーラモンに雇われている人なんです。
あと、イラナには由緒正しい土の聖地を守る僧兵の家系であるが家出娘という設定があって、
幼馴染のカーラモンが預かってる状態。で、帰れと行ってるわけ。
このパーティには、物理的にも精神的にも心配することは何もない。明るい開けた地平線のような四人です。
強さも申し分なく、うっかりゾーラを倒してしまうのではないかとヒヤヒヤしました（笑）
たぶんもっかい挑戦したら勝てると思いますねしかもパインより早く。
カーラモンは多分私より頭がいいので、カーラモンのセリフを考えるのはなかなか大変。
いつもメタ発言とかお前どこ視点から喋ってんのみたいなことをよくやるカーラモンですけど、ラストバトルでのカーラモンのセリフはさらにちょっと違いましたね。
カーラモンの度量の広さというか、見識の深さというか、なんか常人を遥かに超えてて、なんだこいつすげえと思った。こんなすげえ奴だと思わなかった。玄人仕様でした。

火のパーティっていうのは、もう一言で言うと、アルディスですね。
アルディスのアルディスによるアルディスのためのパーティですね。
最初はアルディスが、自分の弱さを克服して強い男になる！っていうストーリーを考えてたんですけど、
弱さこそが彼の良さであると思い始め、克服することよりも受け入れることの方が人生において自然であるのではないかと考え、アルディスは弱いまま、でもとても優しい男になりました。
彼の囁くため息のような声でかわいいこと言うのを失わせるのがもったいなかったっていうのもありますね。マイクに入らない+ノイズ入りすぎで編集泣かせでしたけど。
そんでここにきてなんのアレか「家族になる」というテーマが唐突に浮上しましたね（笑）
なんか作ってるうちに設定が暴走して、ファーミアが勘当娘でアーバルスがバツイチになっちゃったから、
あれだ、もういっそのことみんなで楽しく暮らせよ！！ってことだね。
戦闘の間パーティリーダーがひたすらくっちゃべるという形になったラストバトルですけど、
中でもアルディスさんは特に長口上だね。こんなに喋るとはね。私もびっくりした。
アルディスとジェニスの二人は、一般的にもこの動画でもなぜだかとても人気があるんですけど、
ボッケボケの二人の恋路に手をワキワキさせながら見ている人が多かったので、
その人たちに満足していただけるような結末を用意しました。お幸せに！

さて大トリのパインパーティですけども
実はパインの成長は４章でほぼ完成されており、シーラル戦で言ってたことが彼のすべてだったんです。
よって今回はなんと、ラストバトルにおけるパインの感じたこととかパーティのテーマを喋るっていう、リーダー口上はなしということになっております。
主人公なのに…
前の３パーティの描写に時間を使っちゃったってこともあるんですけども、
そういう型や真面目さから逸脱して、
ナチュラルでクリアでライト、流れる水のような自由さがパインパーティらしさ、パインらしさじゃないかなと思います。
エルファリアのバトルはただ見てるだけなんで、完全に運任せなんですけど、まああのラスボス戦は熱くなったなと思います。編集の仕方がチープで申し訳ないが、もともとのグラフィックがよっぽどチープだからそこは仕方ないと思ってくださいごめんなさいほんと。
誰か欠けるかなと思ったんですけど、パインパーティは四人無事な状態で撃破できています。あれは奇跡です。あの状態で勝つのがどんなにレアかというのは、よく画面を見ていただければ分かると思います。パインマジすげえ。さすが主人公！
５分以上やってるメルドのところはほぼ全部台本なしのアドリブです。分かりやすいですなｗ
一人称が「ぼく」でたまに他人の声が入ってくる以外もう全部私の素じゃんこれみたいな。
クリア～ＥＤも一発録りアドリブです。（スタッフロールは除く）
おかげでゴーヤＥＮＤになっちった。
みなさんゴーヤ好きですか？私は嫌いです☆でも私以外の家族は好きでよく食わされます。拷問。

シーラルを演っていただいたうめろくじさん（フルボイス動画をよく見る方はもうお分かりでしょうね、この人が誰なのか）にも大変お世話になりましたが、
彼を除きほぼただ一人の声の出演者であるジーンさん。ジーンさんの、中の人ね。
彼は本当に良きパートナーでした。
彼の役割は、ただジーンの声をやるっていうだけでは全くありませんでした。
寧ろ声はオマケであって、
技術面であったり、情報面であったりメンタル面であったり、
さまざまな形で私の支えになってくれました。
我儘で自分勝手で怠惰で適当で上から目線な私の残酷な仕打ちにもじっと耐え、最後まで付き合ってくれました。私も全くできた人間ではないので、この人じゃなかったら最後までやるの無理だったんじゃないでしょうかね。よくこんな人が私の前に現れたもんだと思います。
メルドのシーンでパインがジーンに言う言葉は、私の彼に対する気持ちそのものです。
本当にありがとうジーンさん。この場を借りてお礼を言わせてください。

なんか、楽しかったな。
色々なことがあったけど、楽しかったよ。

ってパインが言うシーンがどっかにあったんですけど、
尺がなくて削りました。
たくさんの人が死んだゲームでしたが、
スタッフロールにエルルやゾーラ、なつかしのダルカンまで出てきてるところを見ると、
ハドソンのスタッフはクリア後に暗くなっては欲しくなかったんじゃないだろうか。
「じゃーん！どうだった俺らの演技☆」みたいな感じでひょっこり死んだ奴らが出てきて、
みんなでおつかれーっつって終わる、そういうのを望んだんじゃないだろうか。
そうしちゃったら、せっかく張ってみたエルファリア２への伏線が台無しなんだけどね（笑）
まあ、楽しく終われて良かったな。

動画はこれにて完結ですが、実はもういっこだけ、最後の追伸を作ろうと思ってます。いつものノリで。
もしよろしければ、あともう少しお付き合いください。

今回の音楽はルパン３世「アルカトラズ・コネクション」のＯＰテーマです。
なんでいつもルパン使うのかというのは、私的にエルファリアミュージックってのがあって、
「I Pass By」「U.N.オーエンは彼女なのか？」「リスタチア」「リライト」「ルパン３世のテーマ」この５つ。
これを聞くと「あ、エルファリアやりたい！」って気になる。
「アルカトラズ・コネクション」のＯＰみたいにファッショナブルな感じにしたかったんですけど、無理でしたねーまああたりまえだのクラッカーですけどね。

各パーティにちょっとずつ出番を与えると、それをどう使うかっていうのがパーティごとに特徴があって、
リーダーが一人でくっちゃべってるのが水と土、
リーダーはあまり喋らず他のメンバーがわさわさ言ってくるのが火と風。
特に今回の火は、あんな短い時間の出番ですごい。
このあたりで出てくるテンマ「オクトパス」は昔からずっと許せなかったので、
ジェニスにボコボコにしてもらいました。積年の鬱憤が晴らせた気分です。

風のパーティの四人はいつもつっぺらこっぺらよく喋るなあと思いますけども、
それもそのはず、
彼らが分かり合うのに使った時間はそのままこのゲームの中だけなのです。
家族の水のパーティ、
職場同僚の火のパーティ、
幼馴染の土のパーティ、
他の奴らのように下積み時代があったわけじゃないからね。
それに加えて風は「情報・伝達」をつかさどるから、
四人とも、とりあえず伝えられることは伝える方針なんですね。
しかし四人はそれぞれ孤独に過ごしてきた年月があり、始めは対人関係に非常に警戒していた。
全てを理解しあうまでには、まあだから、これだけかかったわけなんですけども。
その過程をどう作っていくかっていうのは、私にとってもたいへん面白いテーマでした。

なぜそんなテーマを選んでしまったのか今となっては不明ですが、
シーナの話にはいつも孤独と差別がついて回る。
フルボイス動画界広しといえども差別とかいう話してんのうちぐらいやないんか。
あと、この１５年ループによって出来たパラレルワールドの話について。
本編の話だけではゾーラがみんな殺して人がカブらないようにして終わりっていう、それはあまりにもひどいと思ったので、
当事者である１６人はこの事態をどのように受け止めているかという片鱗を少し見せました。
この世界は自分達の元いた世界とは違う、だが帰りたくても二度と帰れない。
だからここに居るしかないのは結論として分かっているとしても、
やっぱり、当事者以外の誰かがそれを肯定してくれることが必要だと思ったので。
なんか難しいし長かったので、エルフの長老との話の場面にはわざわざキャプションを用意しました。
他のうｐ主さんみたいにメッセージスクロールとかできたらいいなと思ったけど、どないするんか全然分からんしする気もなかった（爆）ので、ペイントで１３枚ぐらい作った。

このシリーズももう終わりに近いので、
各パーティにどんな設定をして、何をテーマに物語を作っていったかっていうのはもう
動画を見れば分かることになったし、目標もおおかた達成できたわけですが、
一番この動画作ってきて良かったなって思ったのが、風のパーティのことがよく分かったことですね。私の独りよがりですけどね。
キャラの見た目が濃いわりに設定が少なく、キャラクタリスティックの出ないゲームだったから、当時エルファリアを遊んだ人には、その人なりの１６人ていうのがいるはずなんですね。
エルファリアを遊んだことのある人は、それを思い出してくれたらいいなと思いますし、
忘れてしまってたり途中で詰んでたり、エルファリアをやったことのない人は、これから自分で確かめてくれたらいいと思います。
何度も言うようにあんまりおすすめはできませんけどねｗアクが強い。
でも私の動画もアクが強いから、これを見たらエルファリアやったことにしていいとも言えんのやけどね。

シーナメインになるといつもこのパターンの終わり方ですけども、
今回一番カオッシーで誰が何を言っているか分からない状態となっております。
一人で笑う演技すんのは難しいし空しいんですけど（それ言っちゃだめｗ）、
笑い声を重ねるとなんか、みんなでいる気がしていいなあ。
今回のＥＤテーマはエリック・クラプトンの「Layla」をコブクロがカバーしたバージョンです。
ペプシの宣伝でやっとったやつやな。わりと前だけど。
トリアスが「レイラ」を「シーナ」に変えて唄ってるの聞き取れるでしょうか。
この８：２のツンデレに（３０回に２、３回しかないので実際もっと頻度は低い）萌えるためにやつらはシーナについておるというのをね、分かって欲しいね（笑）

今回たくさん音楽を使いましたし、絵も使いました。
使われた方々ごめんなさい。
スタッフロールのイラスト協力に挙げさせていただきましたが、当人でも「えっ？」て思うだろうな；
そしてしみじみ思ったのが、私、めっちゃ風のパーティの絵描いたんやなって。
めっちゃ好きやったんやなって。
いやあ、風のパーティ作って、演じられてよかったな。自己満足。
ちなみに今回のイメージボードを２枚描きました。何の意味も無いけど。












 

すごく「ネタを使いまわす」行為が好きだったりします。
パターンというのを愛してるんです。
カーラモンの「おい、誰が○○だ！」っていうのと、
シーナパーティのＥＤ仕様（「黙ってあたしについてきてればいいのよ！！」）が代表的ですが。
カーラモンネタはガチでストックが尽きましたのでこれにて終了です。長い間ありがとう。
懐かしいネタといえば、今回ゆっくり自動音読装置が復活しています。
今回は「ゾーラのうた」をフルで収録しています。このウザさ異常。
シーナが本を破っている音は、実際に私が紙を破きました。余った授業プリントとかでやったんですけどね、いやあ楽しかった。

リスタチアのピアノアレンジをところどころＢＧＭに起用しております。
リスタチアは１９回まで次回予告のＢＧＭに使っていたもので、私にとっては「エルファリアからの手紙」の原点です。
これを聞くと、あ、エルファリアやりてーって気になるんですよ。
ゾーラがエルザードになるシーンもＢＧＭを差し替えようかとも思ったのですが…
力尽きました。

今回最も困ったのは、ジーンさんのセリフ。
ジーンさんがびっくりするぐらいセリフが棒読みなんですね（笑）
もともと抑揚のない喋り方をリアルにする方で（そういう人たまにいますよな）、
だからこそジーンとしては良かったのだけれども、
今回ジーンさん、怒ったり悲しんだりしてるから、「ふだん感情のない人が微妙な感情を込めて」言うというのが難しいらしい。
加えて彼が標準語のイントネーションが言えない。まあ私もテレビの中でしか標準語を聞かない身なので偉そうなことは言えんのやけども、三つ子の魂百までというか、身に染み付いたものというのがあるのですね。あの直らなさには参った。
で、二人でものすごい練習したんですけれども、正しいイントネーションでセリフを喋ることに終始した結果あんまジーンさんのセリフに感情はこもってないですね。
もう、こればっかりはね！ごめんね！勘弁してやってね。


次回はもうだいぶ進めているので、それほどお待たせせずに上げられると思います。
なにせ、今日で「エルファリアからの手紙」始まって２周年ですからね。
はよう完結せねばね。